死神執事と、トラブルメーカーな私の話

幸い明日は土曜日。


一応学校は休みとなっており、授業はない。

哨もゆっくり休むことができるだろう。


(・・・話を聞くのは明日だな)


黒い髪から手を離し、椅子に座る。


淡い橙色の光が照らす部屋の中は暗く、ベッドの白いシーツが仄かにオレンジ色に染まっている。

哨の黒髪が電気スタンドの光を反射して、闇の中で浮き立つ。


棚に置いた読みかけの本を一冊取り、ハロスは哨の寝息を聞きながらその本を読み始めた。