「・・・・・・画鋲だとは知らなかったもの。・・・何か、針みたいなものだなって・・・」

「そういうことを聞いてるんじゃねえよ」

「・・・・・・・・・」

尖った物言いに哨が口を閉じる。

普段とは違う、感情的なハロスの声に戸惑った。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」



しばしの沈黙の後、ハロスが口を開く。




「ーーーー・・・『痛い』って、一言言えば良かっただろ」