死神執事と、トラブルメーカーな私の話

白い気品のある椅子に座っている、黒い髪を背中まで長くのばした女性。

少し切れ長の目は哨とよく似ている。

その女性は視線はこちらに向けず、「扉を閉めて」と言った。


「はい」


部屋に入り振り向いて扉を閉める。

深く息を吐いて、女の人ーー哨の母親の方を向いた。


母親、綾(あや)は何も言わず、まるで哨がいないかのように机の上のカップに手をかける。


「昨日、どうしてこなかったの?」