死神執事と、トラブルメーカーな私の話

ーー行かなくちゃ。


そう思っても、足は重い。

ドアノブにかけた手が震えてきて、哨はぎゅっと手を握りしめた。

自分を落ちつかせるつもりで大きく息を吸って吐いても、息苦しさは何も変わらない。


「ーーっ・・・・・・」


心を決め、扉をノックする。


「はい」


中から聞こえてきた声に扉を開ける。


明るい光に照らされた部屋の中、椅子に座っていたのは哨の母親だった。