足の甲を踏まれたその痛みは昨日怪我をした傷に直に響き、傷口が開いたのだろう。


「ぶつかった?・・・誰に」


「姫華よ。昨日の放課後話していた子で・・・ほら、さっきのパーティーで床に座り込んでた子」


「ああ、あれな。なんだ、またタチの悪い嫌がらせか」


「あれなんて言わないでよ。それに嫌がらせじゃないわ、事故よ。あなたは見ていなかったからわからないでしょうけど」


「は?見ていなくても分かるだろ、あの演出。わざと以外の何でもねえよ」