「・・・別に。普通よ」


「いや、熱い。熱でもあるんじゃねえの」


なんとか冷静な声を出すが、ハロスはあっさりそれを否定する。

ーーなんでこういう時に限って鋭いのよ。

心の中で悪態をつくが、もちろんそれはハロスには聞こえてない。


「・・・足、痛いのよ。そのせいじゃないの」


「ふうん」


納得したのか、それ以上追求してこなかったハロスに哨はほっと息を吐いた。