小さく笑って、ハロスは朝食の乗ったワゴンに手をかけた。


「もう食わなくていいの?まだ残ってるけど」


「もういいわ。運んでちょうだい」


「・・・あんた、そんなんだから体細いんだぜ。
160㎝で45㎏ってやばいからな」


「・・・ほっといてよ」


ハロスは肩を竦め、ワゴンを押して部屋を出て行った。


「まったく・・・」


一人、溜め息をついてみる。


けれど胸の内は軽かった。