「お母さん❗お父さん❗」

少年がいた。

もう目を覚ますことの無い親をずっと

呼び続けていた。

すると、警察官が来て少年に言った。

「絶対に君の両親を殺した犯人を見つけるから」

彼は出来るかどうか分からない約束をした

少年はうなずき泣くのをやめて

どこかに行ってしまった。

僕はハッとした。

そうだここは、幼い頃の僕だ。

間違いない。そう断定できる。

僕たち家族は事件に巻き込まれてしまった。

親は、植物園に閉じ込められ

バラキーファと呼ばれる

毒花の香りに苦しめられ死んだ。

遺体が発見されたとき、

皮膚は花の花粉や花弁に触れたため

焼けただれてしまったようになっていた。

バラキーファは生命力が