雪の日 ~すれ違う心~

まだ、彼女は俺を起こしに来ない。


俺が窓の外を眺めていると思っているのだろう。


俺が、雛子を思っていると、思い込んでいるんだ。


きっと、あの感情のない表情をして、あきらめている。


そう簡単にあきらめないでほしい。


たとえ彼女がそう思っていたって、俺は彼女を手放すことはできないから。


だから、俺は何度でもいうんだ。


雛子の代わりなんかじゃない。


彼女自身が好きなんだと。






彼女がそれを……信じてくれる日が来なくても。