雪の日 ~すれ違う心~

思い返せば、雪が降っている日、彼女は俺に声をかけない。


それはまるで、俺と雛子が話すのを邪魔するまいとしているようで。


彼女は、俺の隣に来ることもなかった。


なんておろかな男なんだろう。


自分の幸せにかまけて、彼女を傷つけるなんて。


俺はあわてて、彼女にいった。


雛子の代わりなんかじゃないと。


だけど、彼女はそれを曲解した。


雛子のかわりにすらなれていないんだ、と。