雪の日 ~すれ違う心~

それから、雪の日には雛子に報告するのが習慣になった。


空を見上げて、雛子を思う。


今の生活が幸せで。


彼女のことが大好きなんだと。


雛子も彼女のことが大好きだったから、きっと天国で笑って聞いてくれている。


そう思いながら、報告していた。


その時間が俺にとってはすごく大切な時間で。


雪が降る日は飽きることなく空を見上げていた。


だから気づかなかったんだ。


彼女がひとりで……傷ついていたことに。