外に出ると、少し薄暗くなっている。

「そろそろ帰るか」

「…うん」


帰りたく、ないな。


…時間が止まってしまえばいいのに。


ずっと、悠くんといれたらいいのに。




「…え、莉咲?どうした?」


その声と同時に暖かいものが頬を伝う感触がした