本の順番を整えながら面白そうな本を探し、冒頭を立ち読み。
この繰り返しが私は好き。


「でさー」


(?!)
話し声…
いつも静かで図書委員とガリ勉さんしかいないこの場所。
両者とも図書室では話さない静かな人ばかりだ。


少し興味が湧いた。
もともと好奇心旺盛、食欲旺盛(これは関係ないけど)な私はこういうことにすぐつられるんだ。



「なに?また賭け事?」

覗こうとした時に聞こえたその声にびくっとした。
浅野くんの声


私の、好きな人の声だったから。