犬たちが包囲の輪をしだいに狭めてくる。
殊勝なことを言っておきながら、彼の背にくっついてしまう。
彼の呼吸が荒いのが分かる。傷が深いのか・・・
ふん、とクラウスが皮肉めいたつぶやきをもらす。
「いつもそうしおらしければいいのにな」
侯爵様?
表情はうかがい知れない。
「ガウッ!」
一匹の吠え声を合図のように、間合いをつめてきた犬が数匹、同時に飛びかかってくる。
もうだめ!
目をつぶるのと、体をすっぽり包まれるのが同時だった。
クラウスが腕の中に自分を抱きしめているのだ。
そして、鋭い牙と爪に見舞われることは今度もまた、なかった。
犬たちが、同時にピタリとその動きを止めたのだ。
な、にがーーー!?
クラウスの腕の中で、ことの成り行きにただ混乱している。
殊勝なことを言っておきながら、彼の背にくっついてしまう。
彼の呼吸が荒いのが分かる。傷が深いのか・・・
ふん、とクラウスが皮肉めいたつぶやきをもらす。
「いつもそうしおらしければいいのにな」
侯爵様?
表情はうかがい知れない。
「ガウッ!」
一匹の吠え声を合図のように、間合いをつめてきた犬が数匹、同時に飛びかかってくる。
もうだめ!
目をつぶるのと、体をすっぽり包まれるのが同時だった。
クラウスが腕の中に自分を抱きしめているのだ。
そして、鋭い牙と爪に見舞われることは今度もまた、なかった。
犬たちが、同時にピタリとその動きを止めたのだ。
な、にがーーー!?
クラウスの腕の中で、ことの成り行きにただ混乱している。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)