冷徹侯爵の籠の鳥~ウブな令嬢は一途な愛に囚われる~

「そこまで考えてくださって・・・あの、クラウス様」
お気を悪くしないでくださいね、と前置きして。

「わたし、あの仔たちを見てて、自分にも子供がいたらって思ったんです。こうして子供たちが遊んでいる様子を見守っていられたら、幸せだろうなって」
なかば無意識に、顔に手をやりながら、口にする。

「べつに気を悪くしたりなどしないさ」
一息おいて、「———それが俺の子供であるならな」と付け加える。

「それは、言うまでもないことだと思って」
フロイラが頬を染める。


クラウスは返事の代わりに、フロイラの体に腕を回して抱き上げ、くるりと回る。

二人の笑い声が、あかるく庭にひろがる。

誘われるように、遊んでいたミジビルとフィオナが駆け寄ってくる。



【番外編・完】