フロイラのためと、この風変わりな合いの仔を引き取りながら、彼女の関心がそちらに傾きすぎると、面白くない。
なんとも子どもじみた己の心の動きに、苦く笑うしかない。
しかし、かつての自分だったら———
フロイラの気持ちが自分以外のものに向けられたら、たとえ小鳥一羽でも許さなかっただろう。
「———クラウス様、なにか・・・?」
自分を腕に閉じこめたまま、なにごとか物思いにふける様子のクラウスに、フロイラが不思議そうな顔を向ける。
いや、とあらためてフロイラを抱き寄せる。
「俺も寛容になったものだな」
そうつぶやいて、ふたたびフロイラのくちびるを求めた。
なんとも子どもじみた己の心の動きに、苦く笑うしかない。
しかし、かつての自分だったら———
フロイラの気持ちが自分以外のものに向けられたら、たとえ小鳥一羽でも許さなかっただろう。
「———クラウス様、なにか・・・?」
自分を腕に閉じこめたまま、なにごとか物思いにふける様子のクラウスに、フロイラが不思議そうな顔を向ける。
いや、とあらためてフロイラを抱き寄せる。
「俺も寛容になったものだな」
そうつぶやいて、ふたたびフロイラのくちびるを求めた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)