本来であれば、生まれるはずのない異種間交雑種。
神に抗う存在、などと哲学的な意義を問うほど、神に依って生きてきた覚えはない。
だが、どこかしら不自然で歪に感じられるのは確かだ。
そして、農夫に告げたように生まれた存在に罪などないこともまた。
それでも宿命を負わされる、ただ生まれただけで———
かつての自分を重ねたなどと分析するのは、あまり愉快ではない。
それより、フロイラのためと思うほうがよほど腹に落ちた。
愛情を注ぐ対象ができたことで、フロイラはすっかり生き生きしている。
人の訪れは滅多になく、邸の外に出ることさえあまりない。自分は事業で多忙な身、とフロイラの日常に後ろめたさを覚えなくもないので、ミジビルを連れてきたのは正解だったと実感する日々だった。
神に抗う存在、などと哲学的な意義を問うほど、神に依って生きてきた覚えはない。
だが、どこかしら不自然で歪に感じられるのは確かだ。
そして、農夫に告げたように生まれた存在に罪などないこともまた。
それでも宿命を負わされる、ただ生まれただけで———
かつての自分を重ねたなどと分析するのは、あまり愉快ではない。
それより、フロイラのためと思うほうがよほど腹に落ちた。
愛情を注ぐ対象ができたことで、フロイラはすっかり生き生きしている。
人の訪れは滅多になく、邸の外に出ることさえあまりない。自分は事業で多忙な身、とフロイラの日常に後ろめたさを覚えなくもないので、ミジビルを連れてきたのは正解だったと実感する日々だった。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)