だからなのか、とかえってリアネルの言葉で合点がいった気がする。
「ーーー小公爵様、光があればそこには影がございます」
「ーーー失礼、どういう意味でしょう」
「生きることも同じこと。辛いことや悲しいことは当然ついて回ります。いつも晴天の日ばかりではいられないでしょうから」
だからこそ自分は耐えきれず、一度はこの生を捨てようとさえした。いま目の前にいる青年には、想像もつかないことだろう。
そこから救いあげてくれたのはーーー
「たとえどなたからの申し出でであっても、ただわたしはここで暮らしたいのです。それがわたしの望みです」
この世界の残酷さを知るひとと。
お許しください、と小さな声で告げる。
すっと引こうとしたその手が、思いがけない力で引き留められた。
どころか、乱暴ともいえる強さで引き寄せられる。
えっーーー・・・ぁ・・・
「ーーー小公爵様、光があればそこには影がございます」
「ーーー失礼、どういう意味でしょう」
「生きることも同じこと。辛いことや悲しいことは当然ついて回ります。いつも晴天の日ばかりではいられないでしょうから」
だからこそ自分は耐えきれず、一度はこの生を捨てようとさえした。いま目の前にいる青年には、想像もつかないことだろう。
そこから救いあげてくれたのはーーー
「たとえどなたからの申し出でであっても、ただわたしはここで暮らしたいのです。それがわたしの望みです」
この世界の残酷さを知るひとと。
お許しください、と小さな声で告げる。
すっと引こうとしたその手が、思いがけない力で引き留められた。
どころか、乱暴ともいえる強さで引き寄せられる。
えっーーー・・・ぁ・・・



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)