ふっ、とくちびるが柔らかく熱のあるものでおおわれた。
くちづけられたのだと気づく。
「〜〜〜・・・」
驚いて思わず身体を離してしまう。
「ハハッ」
なんとクラウスが破顔している。いたずらがうまくいった子どものような表情だ。
「も、もう・・」
口元をおおってもごもご言いはするけれど、そんな稚気のある顔を見てしまったら、傷つくことも怒ることもできない。
いつのまにか、どうしてこんなにも・・・・
彼と手をつないで裏庭を歩く。まるであの夏の日のように。
この人に心惹かれている。
ーーーフロー、あちらへ行きましょうよ
少女の声が聞こえた気がした。
くちづけられたのだと気づく。
「〜〜〜・・・」
驚いて思わず身体を離してしまう。
「ハハッ」
なんとクラウスが破顔している。いたずらがうまくいった子どものような表情だ。
「も、もう・・」
口元をおおってもごもご言いはするけれど、そんな稚気のある顔を見てしまったら、傷つくことも怒ることもできない。
いつのまにか、どうしてこんなにも・・・・
彼と手をつないで裏庭を歩く。まるであの夏の日のように。
この人に心惹かれている。
ーーーフロー、あちらへ行きましょうよ
少女の声が聞こえた気がした。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)