タックをとり、たっぷりギャザーとフリルを寄せ、スカートはペチコートでふんわりふくらませ、レースとリボンで飾られて。
白いぴかぴかのエナメルの靴に、つばの広いサンボンネット。

ルーシャの格好はいつもこの上なく甘く華やかで、それをまとうルーシャは、さながら大輪の花のようだった。

母親に似てルーシャも体が丈夫ではないので、あまり激しい運動をしたり、むやみに他の子どもと接することを止められているという話だった。

白磁の肌を日差しから守るためか、プラチナブロンドの巻き毛の上から、常にサンボンネットをかぶり、あごの下で幅の広いリボンで結んでいた。
手首には、母からもらったという銀のブレスレット。

「お守りなんですって。お母様がわたしのために作らせたの」

鎖にはルーシャーーLUCASーーというアルファベットのチャームが付いていて、いつも彼女の手首でキラキラと光を放っていた。