あろうことかお母さんは、あっはっは! と派手に笑った。 「なんだ、そうなの? 返さなくていいよ、せっかくのデートなんだもの」 「いいの?」 「服のついでに、プレゼントも買いに行くんでしょう? これで足りる?」 「こ、こんなに要らないよ!」 ……と、お母さんに渡された金額は、1万5000円という、女子高生には多すぎる金額をもらった。 太っ腹なお母さんが好きだけど、これはもらいすぎな気がする……。 「余ったら、日曜日に持ち越せばいいのよ、ね?」