「妃莉とふたりでデートしたい」 「……っ、そんなことでいいの?」 「そんなことがいい」 生真くんと葵が、器用に指笛を吹いたり、からかいの言葉を寄越してくるけど、もうそんなのはどこか遠くに思えて。 ただただ、私は。 ドキドキと高鳴る胸に気づかれないように、「……うん」と頷いた。 * 7日の日曜日、朝10時に駅前に集合になったわけだけど、前日の土曜日に葵が泊まりに来ることになった。 なぜか。