くすくすと笑う生真くんに、葵がむっと頬を膨らませて、「甘いものは別なの」と反論した。
ここまでの約30分間で、ふたりは昔からの仲良しみたいになっていた。できれば、私も御津くんとそうなりたかったな。
「妃莉」
「あ、ごめん。待って!」
ぼうっとしていた私に、御津くんが声をかけてくれて、3人に続いて店内に入った。
テーブルについたところで、想像どおり、私は御津くんと並んで座ることになった。
「メニュー、ふたりずつで見てね」
「……妃莉。見よう」
「あ、うん」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…