好きになってくれて嬉しいし、今ではもっと早く出逢いたかったって思ってるんだよ。 「───妃莉」 「………路惟くん!」 デートの約束をしていたんだから、路惟くんが現れるのは当たり前なのに、そんなことを考えていたら、思わず路惟くんに抱きついてしまった。 「……お、なに、どうしたの?」 「あのね、路惟くん、私ね」 「ん、なに?」 「路惟くんのことが、日本一大好きだよ!」