「……そんなに落ち込むなら、謝りに行けばいいのに」


「ううん……」



生真くんにおすそわけしてもらったらしいサンドイッチを頬張った葵が、呆れたように溜め息を吐いた。


あれから3日が経った。



メッセージでも面と向かっても、あれ以来御津くんとは話してないし、おめでとうも言わないまま、御津くんの誕生日を終えてしまった。



……恐らく、御津くんを怒らせた。


隣の席だということが、今ではものすごく痛くて、辛くて、苦しくて、授業が早く終わらないかと思っている。



なにより御津くんが、まるで私を避けるように授業中に机に顔を突っ伏すようになって。