「誰?」 「あ、ひろくんの友達で、今日仲良くなった先輩..」 「ひろくん、ね」 しまった、と後悔しても遅かった さっきもやらかしたって思ったのに、また同じことを繰り返している自分が嫌いだ 私が傍にいたら、たっちゃんは傷付くだけ? それなら、傍にいない方がいい? ひろくんの傍にいれば、みんな幸せになれるのかな 「戻るか!」 たっちゃんが無理して笑うのが分かった 「うん..」 今度は手を繋がずに大広間まで向かう