空と君とダイヤモンドと

「え!?なに!?」


「クリスマス、塁くん来なかったって言ってたよね」


「うん…」



そういえば、塁くんと架純は知り合いぽかった。
さっき講堂でみた二人の様子が引っかかる。



「塁くん、あたしのお姉ちゃんの彼氏なんだ」



架純がスマホをあたしに向ける。



「えっ…」



スマホの画面には、仲良さそうに笑う
塁くんとこの前写真で見た高校の時の彼女。


2人はまだ付き合ってたの?
どうして…。
あたしをクリスマスに誘ったの。



「俺、やっぱ許せねぇ」



ワカがバンッとテーブルを叩く。



「ワカ!ほかのお客さんもいるから!」



良基がワカの手を抑える。



「だってさ、瑛梨奈めっちゃ喜んでたんだぞ。だから俺の入り込む余地なんてないけど、瑛梨奈が幸せならそれでよかったんだ。俺は」



ワカの苦しそうな顔が目に入る。

なんで、ワカは。
自分のことでもないのにそんなに考えられるの?
自分のことのように苦しんでくれるの?