空と君とダイヤモンドと

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「なんだよ、椎名。飲みになんて行かねぇって」


『ナンパしたんだよー。ナンパー』


「はぁ？楽しんどけよ」



今日は昨日加耶に飲まされすぎて疲れてるし、頭の中から瑛梨奈は離れないし部屋で寝てたいのにこいつの電話に起こされた。

ってももう17時だけど。



『お前のめっっっちゃタイプそうな女の子がいるんだよ』


「ふーん」



俺のタイプなんかこいつに話したこともないし、自分でもどんなのがタイプかなんてわかんねぇ。



『おい、もっと反応しろよ』


「興味ねぇ。ってか自分でもタイプとかわかんねぇのにのんでお前がわかんだよ」



どうせ適当に言ってるだけだろ。
椎名の話は8割が適当でできている。



『お前の好きなやつにめっちゃ似てんだよ。いいから来いよ？』



一方的に電話は切られる。