「どした?」
「年内には向こうに行くことになりそう」
「年内かぁ…」
年内にあっちに行くってことはそこから先遠距離恋愛が始まるということだ。
「きっとあっという間だよね」
「そうだなぁ。でも、瑛梨奈ちゃんの今後のために必要だから。俺は遠くなったとしても我慢するよ」
「…ありがとう」
塁くんは大人だ。
この話をワカにしたとき
『早い!遠くなるの早い!』
なんて喚いてたっけ。
でも、すぐに
『ドラフトで北海道のチームに選ばれればすむ話だけどな』
なんて切り替えてた。
「瑛梨奈ちゃん?」
塁くんに呼ばれてハッと我に返る。
「あっ、ごめん!なんか今後のこと考えてたら不安だなぁって」
あたしはいつからこうして塁くんに嘘をつくようになったのだろう。
塁くんのことが好きなのに。
どうして、ワカのことを考えてしまうのか。
自分でもわからない。
頭から消さなきゃならない。
「年内には向こうに行くことになりそう」
「年内かぁ…」
年内にあっちに行くってことはそこから先遠距離恋愛が始まるということだ。
「きっとあっという間だよね」
「そうだなぁ。でも、瑛梨奈ちゃんの今後のために必要だから。俺は遠くなったとしても我慢するよ」
「…ありがとう」
塁くんは大人だ。
この話をワカにしたとき
『早い!遠くなるの早い!』
なんて喚いてたっけ。
でも、すぐに
『ドラフトで北海道のチームに選ばれればすむ話だけどな』
なんて切り替えてた。
「瑛梨奈ちゃん?」
塁くんに呼ばれてハッと我に返る。
「あっ、ごめん!なんか今後のこと考えてたら不安だなぁって」
あたしはいつからこうして塁くんに嘘をつくようになったのだろう。
塁くんのことが好きなのに。
どうして、ワカのことを考えてしまうのか。
自分でもわからない。
頭から消さなきゃならない。