「これ、名前書いてないし誰だろーって思ってたんだよね。瑛梨奈ならわかるんじゃないの?」
「うん。ワカの字だ」
ワカの字なんて何回も見慣れている。
この字をみて、あたしの胸の中にふわふわしたものがとんでくる。
やっぱり、ワカのこと好きじゃないなんてなれないよ。
どうしてこの人はこんなに簡単にあたしの心を持っていくんだろう。
「瑛梨奈さ、本当にこれでいいの?」
「え?」
「塁さんだっけ?彼氏。いいの?あいつじゃなくて」
あたしの心はそんなに読み取りやすいのだろうか。
あぁ、この人は自分に向けられてる気持ち以外には鋭いんだったと思い出す。
「あたしの気持ちにはこれっぽっちも気づいてなかったくせに」
「それを言うなよ」
クシャッて自分の前髪を触る。
あ、気まずそうに照れてる。
「もうなんにも思ってないから。それにあたしは塁くんといるって決めたの」
自分で決めたことに二言はない。
「うん。ワカの字だ」
ワカの字なんて何回も見慣れている。
この字をみて、あたしの胸の中にふわふわしたものがとんでくる。
やっぱり、ワカのこと好きじゃないなんてなれないよ。
どうしてこの人はこんなに簡単にあたしの心を持っていくんだろう。
「瑛梨奈さ、本当にこれでいいの?」
「え?」
「塁さんだっけ?彼氏。いいの?あいつじゃなくて」
あたしの心はそんなに読み取りやすいのだろうか。
あぁ、この人は自分に向けられてる気持ち以外には鋭いんだったと思い出す。
「あたしの気持ちにはこれっぽっちも気づいてなかったくせに」
「それを言うなよ」
クシャッて自分の前髪を触る。
あ、気まずそうに照れてる。
「もうなんにも思ってないから。それにあたしは塁くんといるって決めたの」
自分で決めたことに二言はない。



