「マジというかなんというか…」


「おい、困らせんなよ」



ワカが呆れっつらでやってくる。



「だってー！星那くんだけじゃなくこの人までこいつと…」


「おいおい、俺と瑛梨奈なんもないんだけど」



星那があたしから神原さんを引き離す。



「なんもない！？あんなに仲良かったくせに！」


「幼なじみだからな。それに瑛梨奈にも失礼だよ」



そう、星那にとってはただの幼なじみ。



「失礼！？まさか星那くんって鈍感なの！？」


「は？」



「ちょっとかんば…「こいつの気持ちなんてたぶん星那くん以外全員気づいてたと思うけど！？」



ヤバイと思ったときにはすでに遅かった。



「あちゃー…」



星那じゃない人を好きになったときたもう、開けることはないと思ってたから。
もう本人につたえることもないと思ってたのに。



「え？」



星那がキョトンとした顔であたしを見る。