「ね!ね!明日さ、瑛梨奈は忙しい?」
良基が少し、いや結構なウキウキ具合で聞いてくる。
「明日は珍しく何も無いけど?」
「じゃあ、E社の試合行こうぜ!塁さん見たいだろ?」
「行きたい!」
ずっと忙しくていけてないし、塁くんにも会えてない。
毎日の電話も最近はあたしが寝てしまったりして出れなかったりしてる。
〝疲れてるんだから気にしないで〟って塁くんは言ってくれるけど。
塁くんだって疲れてるはずなのに申し訳なく思ってる。
「俺も行く」
ワカがぼそっとそうつぶやく。
「わかってるよ。俺と瑛梨奈だけでお前が行かせるわけないだろ」
「わかってんなら誘うなよ。俺を通せ」
「ぷっ。なにその持論。あたしワカのものじゃないんですけど?」
ワカのあまりの傲慢に笑ってしまう。
「やっと笑った。やっぱお前は笑ってた方がいいよ」
ワカの言葉にあたしは笑えてなかったんだと気づく。
「明日は息抜きしろ」
なんでもお見通しのワカにまた心臓が動き始めるけど
気づかないふりをする。
このままずっと気づきたくない。
良基が少し、いや結構なウキウキ具合で聞いてくる。
「明日は珍しく何も無いけど?」
「じゃあ、E社の試合行こうぜ!塁さん見たいだろ?」
「行きたい!」
ずっと忙しくていけてないし、塁くんにも会えてない。
毎日の電話も最近はあたしが寝てしまったりして出れなかったりしてる。
〝疲れてるんだから気にしないで〟って塁くんは言ってくれるけど。
塁くんだって疲れてるはずなのに申し訳なく思ってる。
「俺も行く」
ワカがぼそっとそうつぶやく。
「わかってるよ。俺と瑛梨奈だけでお前が行かせるわけないだろ」
「わかってんなら誘うなよ。俺を通せ」
「ぷっ。なにその持論。あたしワカのものじゃないんですけど?」
ワカのあまりの傲慢に笑ってしまう。
「やっと笑った。やっぱお前は笑ってた方がいいよ」
ワカの言葉にあたしは笑えてなかったんだと気づく。
「明日は息抜きしろ」
なんでもお見通しのワカにまた心臓が動き始めるけど
気づかないふりをする。
このままずっと気づきたくない。



