「ワカったらいちいち心臓に悪いよ…」
部屋の中でひとり言が響く。
その瞬間、握りしめていたスマホから特有の音楽がなったのでビックリして携帯を落としそうになる。
「あ、塁くん…」
ディスプレイに表示されていたのは塁くんの名前。
「もしもし」
さっきまでドキドキしていたのを隠すようにして電話に出る。
『瑛梨奈ちゃん、いま大丈夫?』
「うん。そろそろかなって思ってたとこ」
『はは。早く声が聞きたかったよ』
塁くんの甘い声はあたしの気持ちを塁くんに向かせてくれるものだ。
一昨日、塁くんが寮を出てから毎日この時間に電話がくるようになった。
1日のなかで唯一お互いの声を聞ける時間。
「こうして毎日塁くんの声が聞けて幸せだよ」
『かわいいこと言ってくれるね。なんか変わりはない?』
「うん。なにもないよ」
ワカが向かいにきた。
なんてことは言えずにいた。
今後も言えずにずっといるんだろうなって思う。
部屋の中でひとり言が響く。
その瞬間、握りしめていたスマホから特有の音楽がなったのでビックリして携帯を落としそうになる。
「あ、塁くん…」
ディスプレイに表示されていたのは塁くんの名前。
「もしもし」
さっきまでドキドキしていたのを隠すようにして電話に出る。
『瑛梨奈ちゃん、いま大丈夫?』
「うん。そろそろかなって思ってたとこ」
『はは。早く声が聞きたかったよ』
塁くんの甘い声はあたしの気持ちを塁くんに向かせてくれるものだ。
一昨日、塁くんが寮を出てから毎日この時間に電話がくるようになった。
1日のなかで唯一お互いの声を聞ける時間。
「こうして毎日塁くんの声が聞けて幸せだよ」
『かわいいこと言ってくれるね。なんか変わりはない?』
「うん。なにもないよ」
ワカが向かいにきた。
なんてことは言えずにいた。
今後も言えずにずっといるんだろうなって思う。



