「塁は、あの子が好きなんだよね?」
「あぁ。1度俺らが別れるのをやめたあのクリスマス。俺は涼香を選んであの子を苦しめたんだ。だからもう…同じことはしたくない。傷つけたくないんだ」
あの日、〝好きになったことはない〟と言った時の瑛梨奈ちゃんの顔が頭からずっと離れなかった。
ずっと後悔してた。
だからもう後悔はしたくない。
「もう付き合えばいいじゃん。そしたらあたしも諦めるよ…」
「まだなんだ…」
瑛梨奈ちゃんと付き合ったら全てがどうでも良くなってしまいそうで。
まずは春。
春のリーグが終わってからちゃんとしたいんだ。
「ワカに取られても知らないよ?」
「ワカにはすでに取られてるしなぁー」
たぶん口では〝俺のことが好き〟というような事を言ってるけど。
俺のことよりもワカのことのほうが好きだと思う。
もしかしたら本人もきづいてないのかもしれないし、その思いを消してるのかもしれない。
でも、俺を選ぶという妙な自信があるのはなぜだろう。
「あぁ。1度俺らが別れるのをやめたあのクリスマス。俺は涼香を選んであの子を苦しめたんだ。だからもう…同じことはしたくない。傷つけたくないんだ」
あの日、〝好きになったことはない〟と言った時の瑛梨奈ちゃんの顔が頭からずっと離れなかった。
ずっと後悔してた。
だからもう後悔はしたくない。
「もう付き合えばいいじゃん。そしたらあたしも諦めるよ…」
「まだなんだ…」
瑛梨奈ちゃんと付き合ったら全てがどうでも良くなってしまいそうで。
まずは春。
春のリーグが終わってからちゃんとしたいんだ。
「ワカに取られても知らないよ?」
「ワカにはすでに取られてるしなぁー」
たぶん口では〝俺のことが好き〟というような事を言ってるけど。
俺のことよりもワカのことのほうが好きだと思う。
もしかしたら本人もきづいてないのかもしれないし、その思いを消してるのかもしれない。
でも、俺を選ぶという妙な自信があるのはなぜだろう。



