空と君とダイヤモンドと

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「瑛梨奈ちゃん誘おうかな」



スマホをベッドの上からとる。



「涼香?」



スマホを取ったと同時に涼香からの着信画面にきりかわる。



「もしもし?」


『塁ー、今から会おう』


「無理。俺今から会いたい子がいるから」


『許さない!そんなことするなら死んでやる!』



ヒステリックに叫ぶ涼香の声。

いつからこんなことになったのだろう。
悪いのは全部俺なんだけども。



「わかったよ。今から行くから」


『駅にきて。ご飯食べましょう』



俺が〝行く〟と言えばすぐにおさまるヒステリック。
俺が全部我慢すればすむことなのだろうか。



涼香との電話を切って部屋を出る準備をする。



「今日…」


瑛梨奈ちゃんに会いたかった。
今日は瑛梨奈ちゃんの誕生日でホワイトデーでもあるんだ。
誕生日とホワイトデーと両方のプレゼントをあげたかった。