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「ちょっと先に出て累くんのこと待ってよ」
バレンタイン当日。
累くんの寮の前のベンチに腰をかける。
前に約束したクリスマスは叶えられなかった約束。
今度こそは叶えるんだ。
ジャリッ
誰かの足音が近づいてきてふと顔を上げる。
「…っ」
目の前に現れたのは去年はあたしのチョコを美味しそうに頬張っていた人で今ではもうほとんど必要最低限しか話さない人だった。
「なにしてんの?」
いつもなら素通りするくせに。
突然話しかけてくる。
「累くん、待ってる」
「ふーん。よかったじゃん」
ワカはあたしと話すときは決まって無表情だ。
ほかの人と話す姿と違っていて、本当にきらわれてるんだと思う。
「よかった?」
「今日、バレンタインだろ?デートってつきあってんの?」
色のない目で話してくるくせに、言葉はなんだか違っていて。
「ちょっと先に出て累くんのこと待ってよ」
バレンタイン当日。
累くんの寮の前のベンチに腰をかける。
前に約束したクリスマスは叶えられなかった約束。
今度こそは叶えるんだ。
ジャリッ
誰かの足音が近づいてきてふと顔を上げる。
「…っ」
目の前に現れたのは去年はあたしのチョコを美味しそうに頬張っていた人で今ではもうほとんど必要最低限しか話さない人だった。
「なにしてんの?」
いつもなら素通りするくせに。
突然話しかけてくる。
「累くん、待ってる」
「ふーん。よかったじゃん」
ワカはあたしと話すときは決まって無表情だ。
ほかの人と話す姿と違っていて、本当にきらわれてるんだと思う。
「よかった?」
「今日、バレンタインだろ?デートってつきあってんの?」
色のない目で話してくるくせに、言葉はなんだか違っていて。



