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「ワカ連れてきたぞ!」



20時ちょうど。
良基がワカの手を引っ張って砂浜にくる。



「なんだよ。こんなとこつれてきて。だいたい瑛梨奈は塁さんといるし…」



ワカはどこか不貞腐れ気味。



「まーまーはお楽しみはこれから!」



良基が用意した椅子にワカを座らせる。



「じゃあせーの!」



「「「ワカ!ハッピーバースデー!」」」



みんなの声がハモる。



「は?」



当の本人は突然のことに頭が付いてってない様子。



「これ、みてよ。ワカ」



あたしはワカをあるものに向かせる。



「え?これ…」



ワカが目にしたもの。
それは砂で作られたバースデーケーキ。



「火つけよ!」



砂のケーキの上には花火が乗っかってる。



あたしと 良基と塁くんでそれぞれに火をつけていく。