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再び学校に戻った俺たちは部活動中の橘佳苗をこっそりと見に行った。
「あの髪の毛を横に結んでる女の子です」
雪乃が指さす方向にはナチュラルメイクでふわふわのゆる巻き。おまけにスラッと手足が長くてモデル体型。
「本当に親友なの?」
「……まあ、はい」
言いたいことはハッキリ言うタイプだから言うけど、親友って同じ感じの雰囲気同士がなるものなんじゃねーの?
正直、雪乃は地味だ。
髪の毛はふたつ結びでYシャツのボタンは第一ボタンまでしっかり留めている。しかも女子高生のくせに持ち物にはすべて名前を書いていて。
明らかに、いや見た目からして真面目オーラが漂っていた。
橘佳苗なんて、どう見ても人気者じゃん。
つーかお前ら真逆じゃん。
「……はは」
「なんで笑ったんですか?」
雪乃がムッとしていた。
笑ったっていうか、分かったっていうか、うん。
「つまりアレだろ。お前は佳苗の引き立て役に利用されてて、それで恨んでるっていう話だろ?」
さすが俺。
こう見えて女子高生の依頼は何件もやってるし、もう事情を聞かなくてもだいたい分かる……。
「え?ぜんぜん違いますけど」
「………」



