心ときみの物語



雪乃の顔は自分の本題よりも俺に興味津々って顔。


「そうじゃなかったらお前の絵馬なんて持ってるわけねーだろ」

なんのためにわざわざ女子高の前で待ってたと思ってんだよ。


「それはそうですけど……」

「ですけど、なに?」

俺が強く睨むと雪乃は言いづらそうに口を濁した。


「いや、もっとこう……着物とか着てる大人の人かと思ってました」

目線は俺の顔からヨレヨレのTシャツへ。

俺完全にディスられてるよ、なんて思いながら、最近覚えた言葉をただ使いたかっただけ。


「いや、俺こう見えて大人だし」

「何歳ですか?」

「23」

「え!」

そのリアクションがどっちの意味かは聞かないでおくことにして。俺は早々に話を戻した。