「ふふ」
つい笑いが漏れてしまった。
だってなんか、可愛いんだもん。
「何笑ってんだよ」
軽く右頬を摘まれる。
「うっ……蛯原くん」
なんか、嬉しい。
頬!頬触ってくれた!
ってなんか、変態みたいじゃないか。
「じゃ、じゃあ、お茶でいい?」
「ん、いいよ」
あたしはお茶のボタンを押す。
ガコンッと落ちてきたペットボトル。
「はい、蛯原くん」
「ありがとう」
渡すと、受け取ってくれる。
「ねぇねぇ、蛯原くん……一緒に帰らない?」
蛯原くんを覗き込むようにして見ると、ふい、と視線を逸らされた。
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