小さな先輩


 5、6番コートに着いたら、そこには同級生の男テニの青山海斗(あおやまかいと)がいた。

「あっ!大翔先輩、こっちでーす!」

「よーっす、青山はやいな」

「当然じゃないですかっ!あれ、唯も一緒じゃん。先輩、唯と面識あったんですか?」

「んー、いや。さっき初めて話した」

 大翔先輩と海斗が並んだ。海斗のほうが普通に身長が高く、はたから見たら海斗が先輩のように見えるだろう。その時に私は、思わずフッと笑ってしまった。