ぬくもりをキミに




「嬉しい」




そう


嬉しいんだから。




「…………っ」




しろがねくんは言葉を詰まらせたような表情をした。




「そうだったらいいな、って思う。


そうだったら嬉しい。


実際こうやって救われてる。


私はしろがねくんのおかげで今、傷ひとつなく無事でいることができてる。


しろがねくんが心を読めるっていう以外にも、未来がわかる力もあるのなら


やっぱり私にとっては、その力に救われるんだよ。」