―もっと、刺激的な恋を。―

｢相手の気持ちが読めればいいのに｣ ｢未来を知ることができればいいのに｣ 一度や二度 そういうことを思う時ってある気がする。 でも、もし それが叶ったとすれば それは、良いことなのか悪いことなのか どっちなのだろう

　あの日 　私が出逢ったのは 　人間ではありませんでした。

　俺は 　お嬢様と出逢って 　人生が変わったんだ。 　

誰かを傷つける罪の重さを知らない。 傷つけられた者の、一生かけても治らない 厄介な傷を知らない。 どれだけ泣いても どれだけ足掻いても どれだけ助けを求めても ただあなたは、あたしを見て笑うだけ。 ねぇ。 傷つけられてる側の気持ち わかる？ どんなに手を伸ばしても 誰も手を差し伸べてくれないんだよ。 あたしの心は、もうぐちゃぐちゃ。 そうだ。 あなたにも、同じ思いを味わわせてあげる。 いつかあなたを、奈落の底に突き落としてあげる。 そして泣いて足掻いて助けを求めてみたらいいよ。 あたしがあなたの心を 粉々に砕いてあげるから あなたの心に 深い傷をつけてあげる。 あなたがあたしの心につけた傷のようにね……。