彼は屋上の扉を開けるとすぐ見えるところにいた。 座って柵にもたれながらぼーっとしている彼。 屋上には、彼しかいなかった。 私は彼のところに歩み寄っていく。 そして、ぼーっとしていて目の前にいる私に気づかない彼に声をかけた。