ぬくもりをキミに




キーンコーンカーンコーン




授業が終わるチャイムが鳴った。




「もう大丈夫」




そう言ってしろがねくんが立ち上がる。




「あ、ほんと?無理してない?」


「あぁ。」




私はお弁当を持ち、しろがねくんと屋上をあとにした。




本当……なんだったんだろさっきの空気。


ちょっと、よくわかんなかったな……。




なんだかモヤモヤして、教室につくまで私の頭の中は悶々としていた。




そして、教室に足を運んでいる最中、なんだか教室の周りがざわざわとしていることに気がつく。




「ん?なに?」




私は廊下に溢れる人を見て、何かあったのだと察知した。




たくさん人がいる中に私としろがねくんは突入する。




そしてやっと教室に入った瞬間、驚くような光景があった。