ぬくもりをキミに




〘……何!?なんなのこの状況!しろがねくん、頭でも打ったのかな!?〙




女の心の声が流れ込んでくる。




「…………〘しろがねくん、頭でも打ったのかな〙」


「……え?」




俺は読み取った気持ちを言葉に出す。




そして、まだ流れ込んできた。




〘しろがねくん、今日はどうかしちゃってる!目も合わせなかったしろがねくんが、手をつかんでくるなんて絶対ありえない!な、なにごと!〙


「〘しろがねくん、今日はどうかしちゃってる!目も合わせなかったしろがねくんが、手をつかんでくるなんて絶対ありえない!な、なにごと!〙」




俺はまた、女の心の声を言葉にして繰り返した。




「…………え、なんで……」




女はきょとんとしていた。