その瞳は、とても真っ暗で 闇のようだった。 彼の瞳から伝わってきた、『恐怖』。 なにかに怯えているような、そんなふうに見えた。 自分が触られそうだった腕を、固く守っていた。 よく見てみると、その手は震えていた。 なにがそんなに怖いのか、私にはわからなかった。 だけど しろがねくんの取り乱した姿を見て なぜかとても、悲しい気持ちになった。