休み時間には転校生の周りは人で溢れかえっていた。 「ねぇねぇどこから来たの?」 「どうして転校してきたの?」 「今度みんなで遊ぼうよ」 一方的な質問と持ちかけられる会話を 転校生の彼は全てスルーした。 緊張してそうなわけでもない。 わざとみんなの声を無視していた。 まるで 『話しかけるな』 『早くどこかにいけ』 『俺のことはほっておいてくれ』 そう心で言っているように感じた。