び、びっくりした……


人いたのかよ……


ていうか誰。




「ごめんね、びっくりさせちゃった」




女。


転校生が珍しいから近づいてきたやつか。


はぁ、俺は話さねぇよ。


早くどっか行ってくれ。


俺は一人がいいんだ、ほっといてくれよ。




女は俺の前に座る。




「私、同じクラスで隣の席の、松永色葉。」




自分のことを名乗る女を、俺はみんなの時と同じように無視をした。