「別に・・・私たちの代わりはどこにでもいるかもしれないけど・・・・私は一人です。」

 それに対して、実くんは整然と答えた。

「そうね・・・カミレンブラックの代わりは、どこにでもいるけど、黒田恵は私一人。」

 恵もそれに続く。

 強い目・・・。

 相手は一人・・・こっちは四人・・・。

「だから、なんだという・・・?」

「人に代わりはないんだよ・・・分かれ・・・カミレンホワイト・・・いや、白井誠。」

 レッドがそんな言葉でまとめた。

「お前・・・。」

「カミレンジャーリーダーとして、レッドが命じる、ホワイト・・・お前は、市長に戻れ。そして、ブルーお前が、今日からカミレンブルーだ。」

 いや・・・・え?

 俺・・・戻りたいとか言ったかな?

 まぁ・・・実際に戻りたかったんだけど・・・・・。

「でも、俺・・・。」

 戻って・・・いいの?

「何言ってるんですか?カミレンブルーの代わりはどこにでもいます。でも、青山茂はあなた一人でしょ?」

 実くんが答える。

 だから、青山が良い。

 私は、青山茂が良い・・・。

 実くんが、そう言っている気がした・・・。

「お・・・おぅ!」

 それに答えなければ、男ではない。

「お前たち・・・覚えてろよ!!」

 白井が負け台詞と共に立ち去る。

 きっと、あいつにかかれば俺たち5人を解雇するぐらい容易いだろう。

 だけど、大丈夫・・・。

 この五人がいれば・・・。

 俺たちが五人そろえばきっと怖いものは・・・何もない!